ヤカの感想

読書とかの感想と、ちょっとの雑記

呪術廻戦のアニメ 五条悟過去編

職場で流行ってるので見ました。

あと近くのファミマでカフェオレ買うと、カップに「俺たちは最強なんだ!」て書いた呪術廻戦のやつが出てくるのも印象に残ってた。誰これ?って聞いたら夏油傑でした。げとうすぐる…

 

とりあえず、五条悟の過去編のとこまで見た感想です。

ネタバレはうっすらします。

 

 

オープニングがキラッキラで、五条悟と夏油傑がすごい青春してて、ひたすらにリフレインしている。自転車で二人乗り、コンビニの買い食い、仲良く先生に怒られる様子がスタイリッシュな曲と共に、輝かしくエモエモで映る。うむむ。呪術廻戦の青春、なんか苦手なんだよな。なんでなんだ。なんか…やめろ!ってなる。俺たち最高!ってやつに感じる謎の共感性羞恥。かつて私も思ってたのだ。私は最強だ!と。でも今は思えない…かなしみ…。なんかここに共感できなさがある。

 

そんで、五条悟がすごくて…五条悟がすごかった。なんていうか、目!目がキラッキラで、シーンの端々にスタッフの「ここ五条のカッコイイシーンですよ!!!!」ってメッセージが込められてる気すらする。なんか話の流れで守られるべき女の子がお姫様抱っこされたり沖縄行ったりしてたけど、それはなんか付属品にすぎない。メインはさとる。となりにすぐる。この構図は崩せない。

 

そんで、2人は最強だと思ってたけど後半その自信が揺るがされる出来事が起きて、まあ2人の道が分かれる…みたいな感じになる。

この心理描写が微妙に複雑に感じた。あと、石田伊良とか、もっといたと思うけど、90時代の国内小説にある展開のエグさを感じた。人があっけなく死ぬ、これは呪術廻戦のお話全体の端々にある。青春の程を見せたのち、グロテスクな展開の落差で不安定になる感じ。これ、シーズン1のしゅんぺいの話の時はガツンと決まり、なかなか嫌な気持ちを楽しめたのだけど、今回はこういう展開してても五条悟カッコいいシーンが入るため気持ちが戸惑う。五条悟がほんとわからんのだ。こいつのために世界ができている。

 

漫画だともう少し描写の仕方が違うのかもしれないけど、この辺りから夏油傑の感情が全く読み取れなくなった。その思考回路が急に方向転換したというか…闇落ちが早すぎるというか…。なんかでもここで夏油傑が感じた違和感の大きな原因が、五条だったらまだわかる。だが多分違う。あの白衣の人々の拍手のシーン、あれが大きなキーポイントだったのかもしれないが、結構端折ってるよなぁ。わからん…。

 

夏油傑と決別した訳が自分の理解力がないのか、はっきり理解できず、少しモヤモヤした。俺たちは最強なんだったら、もっと最強であれよ!!!!と思ったが、その心が2人を追い詰めてしまう部分も絶対にあるのだ。強者に責任ばかり押し付けるのは弱者の理論だ。白衣の拍手してるやつらだ。

 

でもファミマのカフェオレにあるように、もっと最強だと思ってたんだ。アニメだし。思ってたより辛かった。社会人は不安定だから最強を求めてしまうのだ。あと五条悟がピンチの時もなんかカッコつけててなんか腹たった。カッコつけないでもっと頑張れと思ってしまった。

夏油に粛清されるべきかも知れぬ。