ヤカの感想

読書とかの感想と、ちょっとの雑記

映画:ありあまるごちそう

アマゾンプライムで見ました。

世界の食糧事情についてのドキュメンタリー。

 

ウィーンの首都では一日に10トンのパンが捨てられている一方で、世界には10億人の餓死寸前の人がいる。

 

平等に分ければ食べ物は十分に行き渡るはずなのに、なぜそうなった?

ありあまるごちそう

ありあまるごちそう

  • ジャン・シグレール
Amazon

 

というところから、いまの漁業、農業事情、貧困層、食肉生産の現場をドキュメンタリーで見せてくれる。

 

特にそこに誰か悪者を作る意図はなく、淡々とそれぞれの事情を語ってゆき、結論は視聴者に委ねる形になってる。

 

見えてきた形があまりにも歪で、不幸で、ちょっときつい。そして、完全に、自分が知らない間に搾取する側の人間に回っていたことに愕然とした。

 

安いお肉も、野菜も、当たり前にスーパーで安く買えるけど、それがなんでかなって考えなかった自分の愚かさ。

そのせいで(これ、私が考えを改めたところで救われる人はいないけど、でもやはりそのせいではあるので)不幸のスパイラルは続いていく。

 

あんなにご飯を安いからって理由で選んじゃいけないって、こういうことか…!と強烈なインパクトがあった。

 

しばらく鶏肉たべられないかもしれない。